どうやって英検対策をすればいいの?
5歳で本当にできるの?
英検5級は、英語学習の最初のステップとなるスタート級で中学初級程度のレベルが求められます。
英語学習を始めた初心者の人や基礎を固めたい人にとって最初の目標になるのが英検5級です。
英検を受けた経験がない方は、どうやって対策をすればいいか全くわからない方もいると思います。
我が家の娘は年中の5歳9ヶ月に受験し合格しました。我が家は両親共に偏差値が30台の高校に通っていたので、決して頭のいい家庭ではありませんしもちろん大学も出ていません。合格する前までは「5歳で〇級受かりました!」という記事を見ると、内心は親が元々頭がいいんじゃないの?とあまり英検に対して積極的な感じではなかったのです。
そんな我が家の娘がどのように合格までたどりついたのかご紹介します。
我が家の娘でも合格できたのでぜひ英検にチャレンジしてみてください
英検5級の内容と特徴は?
英検5級は、筆記(25分)とリスニング(約20分)の1次試験のみで各25問です。
レベルは「中学初級程度」が目安となっています。
さっそく英検5級がどんな内容か見ていきましょう!
測定技能と検定形式
英検5級は「読んで問題を解く」「聞いて適切な文を選ぶ」試験です。
5級に必要な単語数は、600語程度です。
・リーディング:簡単な文章を読んで適切な単語を選ぶ・バラバラの単語を文法通りに並び変える
・リスニング:会話や短い文章を聞き適切なものを選ぶ
・スピーキングテスト任意:簡単な質問に答えたり自分の意見を言う
合格率は80%!
2016年以降、合格率や最低合格点は英検公式HPでデータを開示していないので古い情報になりますが
2015年の時点で約82%が合格しかなり高い確率で受かっています。
2015年以前の過去問を見てもほとんど変わりはないので、英検5級の難易度はそこまで高くないと思います。
2016年度以降は英検CSEスコア採用
簡単にいうと、筆記とリスニングで6割以上正解して落ちるときもあれば半分位の正解で合格できるときもあるということです。
受験者の年齢
主な受験者は中学生や高校生ですが小学生以下の受験も年々増えています。
小学生以下 | 551,604人 |
---|---|
中学生・高校生 | 3,259,884人 |
短大・専修学校・大学生 | 49,003人 |
その他 | 643,207人 |
実際に我が家の娘が2021年に大手塾の準会場で受験しましたが、5級は未就学児1人・4年生が1人・あとは小学校高学年がほとんどでした。
今日はお兄さんとお姉さんしかいないからこの中で受かったら凄いよね!?絶対受かる-!!
未就学で受験した我が子は教室内が年上の人ばかりで逆にモチベーションがあがったみたいです。
英検5級 リーディング(筆記)出題内容・大問ごとの特徴と攻略
英検5級には、リーディング(筆記)とリスニングでそれぞれ3つの大問があります。
難易度もそれぞれ違いますので出題傾向を把握することが合格への近道です。
出題傾向は要チェックです!
全て選択式の問題で筆記問題は25分間で25問出題されます。
大問1 語句補充(単熟語・文法) | 15問 空欄に適切な単語を当てはめる |
大問2 対話文の短文補充 | 5問 対話文を読んで短文を当てはめる |
大問3 並び替え問題 | 5問 文を並び換える (難しいので練習が必要) |
リーディング・大問1 語句補充(単熟語・文法)
空欄に適切な単語を当てはめ選ぶ問題です。
Kenta likes music. He can ( ) very well.
1 run 2 sing 3 swim 4 look
答えは2です。英単語はスペルが書けなくても、単語の意味がある程度わかれば大丈夫です。ここでは音楽の事を言っているので「sing」が空欄に入ります。
筆記試験の中で最も難易度が低い為、大問1は正解率は高めを目指したいです。
リーディング・大問2 対話文の短文補充
次は単語ではなく対話文を読んで短文を当てはめるので難易度は少し高めになります。
大問2は25問中の5問なので、2問か3問は正解したいです。
Girl: ( ) Janet?
Boy: I’m waching TV.
1 What are you doing, 2 Do you know this, 3 How old are you, 4 How tall are you,
正解は1です。この問題は読んでその状況を理解できるかが重要なポイントとなります。
日常的なありふれた会話の内容が多いので「Have a nice day!」と言われたら「You too.」とお決まりのフレーズをすぐ返せるような会話力が多少必要です。
リーディング・大問3 並び替え問題
日本語の文に合うように単語を並び替えて英文を作り1番目に入る単語と3番目に入る単語を答える問題です。
正しい文章に直すと「That is not Ken’s dog.」となり1番目に入る単語が④、3番目に入る単語が②で、正解は4です。並び替え問題は難易度が高めなので何度も練習する必要があります。
我が家の娘(5歳)にとってはかなり難しい問題で、自作のカードを作ってゲーム感覚で毎日練習しました。
英語を文法で教えていないので娘は感覚で覚えていきました。
英検5級 リスニング出題内容・大問ごとの特徴と攻略
リスニング問題はすべて選択式の問題で20分間で25問回答します。
こちらは時間配分などは考えずアナウンスに従って第1部~第3部まで行います。
読むスピードがゆっくりで2回繰り返して読まれるので、英会話の経験が1~2年ほどあれば特別なリスニング対策は特に必要ないかと思います。
第1部 | 10問 会話の応答文選択 |
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第2部 | 5問 対話文を聞き取る |
第3部 | 10問 イラストを見て文章を聞き取る |
小さい頃からリスニング教材やオンライン英会話や英会話教室で慣れている子供は、満点を楽にとれるチャンスがあります。
合格する為にリスニングで点数をかせぎたいですね
第1部 リスニング・会話の応答文選択
イラストを参考にしながら英文と応答を聞いて、1~3の中で適切なものを選ぶ問題です。
答えは③です。問題は10題ありそれぞれ10秒で答えます。
質問を聞き取れれば正解できる問題がほとんどです。ひっかけもないので、過去問で半分以上聞き取れるようにしておくと安心です。
第2部 リスニング・対話文を聞き取る
対話と質問を聞いて1~4の中で適切なものを選ぶ問題です。
正解は3です。問題用紙に絵はなく、1~4の選択肢の中から1つ選びます。問題は5問ありそれぞれ10秒で答えます。
この問題は、聞き取りと選択肢1~4の選択肢が読めないとできません。
今いる場所はどこなのか・何をしているのか・どの場所にあるか・持っている物は何かなど、内容はさまざま。
10秒しか答える時間がない為、リーディング(筆記)で早く終ったらこのリスニングの選択肢に目を通しておくのが攻略のコツです。
第3部 リスニング・イラストを見て文章を聞き取る
3つの英文を聞いて、その中から絵の内容を正しく表してるものを1つ選びます。
正解は3です。第3部は読まれる英文が聞き取れなくても、「bicycle」などその中の単語を聞き取る事ができれば答えられます。
知っている語彙を増やすことがポイントです。
〈4歳~5歳〉実際に行った英検5級の対策
ここからは娘と親子二人三脚で行った対策を紹介したいと思いますので、低年齢で英検合格を目指している方は是非参考にしてみてください。
英検合格は本人の自信につながります。
我が家は英語を日本語に訳さないで、感覚で覚える英語習得法で合格しています。私達が日本語を覚える感覚と同じ方法で英語を学んでいます。
書店に売っている参考書は購入していません。
【対策本】英検5級過去問6回分を用意 (過去3回分は公式HPから印刷・他の過去3回分は友人から)
【リーディング(筆記)】文法は教えずひたすら過去問を解き、言葉の形式を覚えその文章を声に出して読む
【リスニング】ひたすら過去問を解く・子供用英語絵本(CD付き)を聞いて毎日少し声に出して読む
言葉のインプットと声に出して英語を言うことを重点的に行いました。
5歳のリーディング (筆記) 対策
解答用紙を英検公式HPでダウンロードし、ひたすら問題を解き、解いたらその文を読みます
5歳の娘は集中力が続かないので毎日空いた時間に「5問やる」を繰り返していました。
大問3の並び替え問題は、自作でカードを作りバラバラにして並び替える練習
5歳のリスニング対策
過去問6回分の中のリスニングを毎日5問練習しました。
リスニングは2~3歳頃から英語に慣れ親しんでいた為、特に対策をする必要がありませんでした。
音源も英検公式HPに載っているのでスマホで流しながら練習しましたが、2回ゆっくり読まれ答えがわかっても、マークシートが上手く塗りつぶせず、消しゴムで上手く消せなくて次の問題が始まってしまい答えがわからない…ということが何回もありました。
過去6回分のリスニング問題の中で出来なかった問題を重点的に何回か聞いて、イラストがある問題は絵と会話が一致するように覚えました。
子供は耳が良いのでリスニングはとてもスムーズにクリアできました
その他の対策
これが意外に盲点でした。
私達が慣れているマークシートは、5歳にとっては丸を綺麗に黒く塗ることがものすごく難しかったのです。
・丸からはみ出る
・1番を塗っても2番まで黒くなっている
・消しゴムで上手く消せない
・マークシートの空いている場所に絵を描く
・黒丸が線路になったり毛が生えたりする
マークシートに綺麗に塗りつぶしが出来るようにたくさん練習しました。
試験前日に1回だけ試験と同じ時間配分で模擬試験を行いました。
合否結果
大問1(リーディング) | 10問/15問 |
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大問2(リーディング) | 4問/5問 |
大問3(リーディング) | 4問/5問 |
第1部(リスニング) | 8問/10問 |
第2部(リスニング) | 5問/5問 |
第3部(リスニング) | 10問/10問 |
一生懸命頑張った甲斐があり、5歳で合格することができました。
リスニングの点数がいいのは幼児あるあるです。大問3はすごく難しかったはずなのに4問も正解していたのは次のステップに繋がるいい結果です。
【任意】 スピーキングテスト
英検5級では合否に関係なく、申し込みを行い受験者が受験サイトでログイン後に受験します。
面接委員との対面式ではなくコンピュータ端末を利用した録音形式です。
スピーキングテストは我が家の娘にはしっかりとした文法で答える事がまだ難しく、練習はしましたが今回は見送りました。
まとめ
英検5級は合格率の高いスタート級です。
・文法力がなくてもある程度単語を知っていれば合格する
・合格すると子供の自信に繋がりモチベーションがあがる
2~3歳頃から児童向けの友人に譲ってもらった英語教材で英語に慣れ親しみ、幼児向けYoutubeチャンネルを家事の合間に見せ、時間がある時にフリマサイトで買った音源付きの絵本を読み聞かせながら多読を行っていたことが今回の合格に繋がった野だと思います。
英検5級合格の為には、600語程度の単語を知っている必要がありますがこの時点である程度理解していた為、単語帳を開いて勉強する必要がなかったのだと思います。
現在我が家の娘は小学3年生、英検準2級に挑戦するために毎日少しずつ頑張っています。
5歳で5級が受かったことが今でもモチベーションとなっています。
みなさんも是非英検にチャレンジしてみてくださいね!
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